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【国重文・三浦義明坐像修復】鎌倉武士の原点、850年の継承を今こそ未来へ。三浦一族の誇りを繋ぐ
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満昌寺の由縁 - 源頼朝の旗揚げを支えた三浦大介義明
- 満昌寺は、1194年(建久5年)、源頼朝によって建立された寺院です。鎌倉幕府の礎を築いた老将・三浦大介義明(よしあき)の菩提を弔うために創建され、義明を開基としています。
義明は、平安時代末期に三浦家の棟梁、三浦義継の子として1092年に生まれました。若い頃は、玉藻前という美女に化けた「九尾の狐」の討伐を、千葉介常胤、上総介広常と共に行なったという伝説もあり、弓矢の名手として名を馳せました。
そして、義明も齢80を超え晩年に差し掛かった治承4年(1180)、後の大将軍:源頼朝が平家討伐のため挙兵した際には源氏方として参戦。
しかし同年8月27日、拠城:衣笠城において、平家方の攻撃を受け、戦況に利あらずとみた義明(この時89歳)は、「我は源氏累代の家人として、老齢にしてその貴種再興にめぐりあうことができた。今は老いた命を武衛(頼朝)に捧げ、子孫の手柄としたい。」と味方を諭し、息子:義澄らを闇夜に乗じて城から脱出させ、自らは翌早朝に討たれました。
義明は衣笠の地にて89歳で「戦死」しました。 -
逸話①:衣笠城と三浦氏
- 実は平家方に攻められた時に家臣には衣笠城ではなく、より守備力が高い怒田城(ぬたじょう)に籠城する事を提案されたようです。しかし、義明は、衣笠城に籠城する事を決断しました。先代より一族の拠城でありその誇りを受け継ぐ衣笠の地を、自分の死に場所であると決断されたのではないでしょうか。
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逸話②:最後の地:腹切り松
- 地元では、落城寸前に愛馬と共に城を脱出、しかし一本の松の下で愛馬が歩みを止めたところからそこが自身の死に場所だと悟りで切腹自害をしたという伝承もあります。今も「腹切り松公園」として児童公園の中に史跡があります。
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- 満昌寺は源平の合戦が収束し、鎌倉幕府が開かれた後に、義明の追善のために頼朝によって建てられました。その守護神として義明の坐像が境内の御霊神社に祀られています。
そして、満昌寺に祀られている三浦義明坐像が、このたび約180年ぶりに修復される運びとなりました。さらに5年後 (2030年) には、義明公の没後850年という大きな節目を迎えます。
2022年に放送された大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、満昌寺が一部紹介され、それを機に全国各地に散らばる三浦氏の末裔の方々が、あらためてこの地に足を運んでくださるようになりました。このような歴史への関心の高まりを背景に、私たちは義明公のご遺徳を今一度広く伝えるべく、坐像の修復のみならず、境内の整備や850年遠諱法要の準備を進めてまいります。
このプロジェクトは、単なる保存活動にとどまらず、義明公の生涯と功績を次世代に伝える大切な機会と考えています。
鎌倉武士の礎を築いた名将の姿を、より多くの方に知っていただくために――皆さまの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。 -
逸話③:そして子孫の手柄へ
- 義明の息子である義澄は、鎌倉幕府の成立に際し、源頼朝への征夷大将軍の任命文書を朝廷からの勅使から受け取るという誠に名誉ある役目を務めました。その姿は「千万人の中に、義澄、この役に応じ面目絶妙なり」と評されました。まさに義明が望んだ「子孫の手柄」という結果となったと言えるのではないでしょうか。
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三浦義明坐像の修復が始まっています
- 国指定重要文化財・三浦義明坐像が、5月末に約180年ぶりに修復のため京都・美術院国宝修理所へ出発されました。お戻りになられるのは来年の3月頃を予定しています。
出発前日・当日には多くの三浦氏関係者様、檀信徒様、地域の皆様がお集まりくださいました。
(前回修復作業が行われたのは記録によると江戸時代の1846年 (弘化3年) であります。)
坐像の構造は寄木造、玉眼入りで、首、両手先および両足先は差込みになっています。
ほぼ等身大の坐像であり、作者は不詳ではありますが、作風から鎌倉時代後期の造立と考えられております。
※義明を祀る御霊神社は、義明の孫である和田義盛によって建立されたと云われています。 -
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源頼朝公お手植えのツツジ
- 本堂前には源頼朝公がお手植えされたと伝承されるツツジが植樹されています。
このツツジの中に頭を入れると、「頭痛持ちが治る」「頭が良くなる」といった伝説もあります。
※満開の写真は5月末頃撮影 -
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リターンについて
- 御奉納いただいたリターンとしまして、奉加証明書から限定の御朱印(普段発行していない、三浦大介義明公を祀る御霊神社の御朱印)やお財布に入るカード型で限定の義明公のお守り、満昌寺の近隣の義明公ゆかりの地周遊(120分コース、お抹茶付き)、住職・副住職が修行した建長寺発祥のけんちん汁を中心に、実際に修行僧が食べている精進料理の振る舞いなど、各種様々な返礼品のプランをご用意しています。
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奉加証明書、お守り、限定御朱印(イメージ)
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満昌寺周辺の三浦一族ゆかりの地
- 住職と副住職の案内で、満昌寺、そして満昌寺の近隣に多数ある三浦氏縁の地を歩いてご案内させていただきます(2時間程度)。 終了後は、お庭を見ながらお抹茶とお菓子を召し上がっていただき(椅子席の予定)、おくつろぎいただきます。
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抹茶とお庭
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奉加証明木札掲出
- 三浦大介義明公をお祀りする御霊神社内に「奉加証明札」を設け、ご芳名を木札に記し、三浦義明坐像と共に大切にお守りさせていただきます。
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鎌倉:建長寺発祥のけんちん汁
- 満昌寺は鎌倉:建長寺派の寺院です。建長寺が発祥であるけんちん汁を中心とした精進料理を建長寺で修行した副住職が料理し、召し上がっていただけます。
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850年遠諱法要への招待状
- 2030年に予定しております、三浦大介義明公の850年遠諱法要にご招待させていただきます。
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リターン一覧
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満昌寺の境内紹介動画
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満昌寺のリンク集 (最新情報は以下より)